スクリーン枠 すくりーんわく

Screen Frame

スクリーン枠は、スクリーンプリントの際に版となる紗(テトロン、ナイロン、絹など)を張る枠です。サイズは様々あり、スキージーを使って刷るため、絵の大きさ(イメージサイズ)より一回り大きいものを使用します。
スクリーン枠にはアルミ製、木製、鉄製のものがあります。スクリーンプリントが始められた当初は、木製の枠が主流でした。しかし、長期間使用すると反りやゆがみなどの問題が生じてしまいます。また、鉄製のものは、堅牢ですが重量があるため扱いづらく今ではあまり使用されていません。そのため、現在はアルミ製の枠が、堅牢でゆがまず耐久性に優れるため一般的となっています。
枠は基本的に、張ってある紗を交換することで何度も使用できます。紗の張替えは、専門業者によりスクリーンストレッチャーという機械で張替えてもらうこともできますが、自分で張替えることも可能です。主な手順としては、強力ボンド(金属・ゴム用)やスクリーン専用の接着剤を枠の表面に塗布し、一度完全に乾燥させた後、枠より一回り大きな紗をかぶせてアイロンでボンドを溶かし、ヒッパラー(紗を引っ張る専用の道具)で均一なテンションになるように強く引っ張りながら、枠の3カ所の角から全体へ徐々に貼付けていきます。引っ張る力の加減により、紗の緩みや破れの原因になりますので注意しましょう。
スクリーン枠は、版画道具を扱っている画材店や印刷資材専門店などで購入することができます。

テキストを全て表示

関連科目

参考文献
・「版画」武蔵野美術大学出版局

参考ウェブサイト
「2002-2006年 造形ファイル」 武蔵野美術大学

監修
永井研治 通信教育課程油絵学科教授

作成日・改訂
2007年06月14日作成