ロゴタイプデザイン ろごたいぷでざいん

Logotype Design

ロゴタイプとは、もともと活版印刷で使われた「Æ」などの、幾つかの文字を一字として鋳造した活字を指す言葉でしたが、現在では一般的に、企業や団体等の名前や商品名等を統一的な形態にまとめた文字のことを指すようになっています。特に企業名や商品名等のロゴタイプは、その企業や商品の特性やイメージを見る人に喚起し、印象づけるようにデザインされ、商品の販売の促進に用いられたり、その団体や商品のアイデンティティ(他と区別すること)の基礎になったりします。また、ロゴタイプの多くは象徴的な形態(シンボルマーク)と一緒に配置されてデザインされることがありますが、このようなマークをロゴマークと呼びます。ロゴマークもロゴタイプも「ロゴ」と省略されることがあります。また、企業名や商品名に限らず、幾つかの文字を統一した形態でデザインしたものを一般的な広い意味でロゴタイプと呼ぶ場合もあります。一般に「書体をデザインする」と言った場合には、欧文ならアルファベットや約物など一式全てをデザインすることを指しますが、「ロゴタイプをデザインする」と言った場合には、そこに使われるひと組の文字をデザインする、という違いがあります。

テキストを全て表示

参考文献
・「ロゴデザイン ロゴタイプデザインの基礎と世界の作品集」桑山弥三郎/編著 柏美術出版 1994年
・「グラフィック・デザイン&デザイナー事典」アラン&イザベラ・リヴィングストン/著薮 亨/訳 晃洋書房 2005年

監修
横溝健志 通信教育課程工芸工業デザイン学科教授

作成日・改訂
2009年02月27日作成