メジャー めじゃー
Tape Measure
メジャーは、巻尺とも呼ばれ、数メートル程度の直線の長さや、曲線を測る時に使用する測定器具です。スチールや樹脂、布製のテープに目盛が付いたもので、おもに巻き取り式のケースに収められており、テープを任意の長さに引き出して使います。
メジャーの材質にはいくつかありますが、スチール製のものは「コンベックス」とも呼ばれ、長さは2メートルから7.5メートル程度のものが多く見られます。このスチール製メジャーを用いて測定をする場合は、先端に付いているツメを測りたいものの角に引っ掛け、テープを伸ばして測ります。箱の内寸を測る時など、ツメが引っ掛かる角がないような時は、始点となる壁面にツメを押し付け、手でテープを引き出しながら測定します。製品のうちで、このツメが少しぐらついているものがありますが、これは、引っ掛けて測る際と、押し付けて測る際に、ツメの金属の厚さ分だけ誤差が生じてしまうのを防ぐためのもので、ゼロ基点補正といいます。テープの幅は、1センチ前後のものから、2センチを超えるものまで様々ありますが、細いものだと、空中や垂直に長く出した時に折れ曲がりやすくなります。2センチ程度の幅で、目盛も大きく書いてあると、ひとりで採寸する際にも使い勝手が良いでしょう。実際にメジャーを使用する時は、テープの目盛の面を外側にして折り曲げないようにすることと、自動に巻き戻る時に、テープの端で指を切ることのないように注意して下さい。
樹脂製、布製のものは、柔軟性が高いので、円筒の周囲の長さなど、曲線を測る際に役立ちます。洋裁などにもよく利用され、身体の各部の長さを測る場合にも、樹脂・布製のメジャーが使われます。(巻き取りケースに入っていないものもよく見られます。)和裁には、くじら尺(約37.88センチが、くじら尺の1尺にあたります)のメジャーも使用されています。
メジャーは、スチール製のものは、画材店や工具店、ホームセンターなどで、樹脂・布製のものは、他に手工芸用品店でも入手できます。
参考文献
・「DIY道具事典」 ドゥーパ!編集部/編 学習研究社 2005
・「道具大全」 デザインの現場増刊号編集部/編 美術出版社 1997
監修
小石新八 通信教育課程工芸工業デザイン学科教授
作成日・改訂
2008年03月21日作成