見出し みだし

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見出し(みだし)とは、文章において、その冒頭に置く、内容を簡明にあらわした標題をいいます。書籍では、章や節・項など本文の区分に応じて記されたそれぞれの標題をいいます。新聞・雑誌では、とくに記事の初めに掲げられる標題の語句を指すことがあります。

書籍の見出しは、本文の構成に従って設けられるので、上位の階層から下位の階層へと、大見出し・中見出し・小見出しのように序列化されて呼び分けられます。
見出しは文字の書体や大きさ、配置のしかたなどによって本文と区別されます。和文では明朝体のほかゴシック体などが多く用いられ、大きさは本文と同じサイズを下限に、上位の階層になるほど大きいサイズの文字が用いられるのが一般的です。
見出しの配置には行取り(ぎょうどり)が行われることが多く見られます。これは、本文から見出しを際立たせるため、見出しの位置に本文の複数の行数にあたる範囲を空け、そこに見出しを配置する処理です。章・節・項が一緒に始まるような場合では、行取りと配置の指定も複雑になります。
ページを開いた状態で最後の行(主に奇数ページの行末)に見出しがくる場合は、その範囲を空け、次のページの最初に追い出して見出しを配置するのが一般的です。

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関連科目

参考文献
・「出版編輯事典 上巻」清光館書房 1934年
・「印刷事典」日本印刷学会/編 大蔵省印刷局 1958年
・「出版事典」出版ニュース社 1971年
・「出版編集技術 上・下巻」日本エディタースクール出版部 1978年-80年
・「増補・編集印刷デザイン用語辞典」関善造/著 誠文堂新光社 1980年
・「日本書誌学用語辞典」川瀬一馬/著 雄松堂書店 1982年
・「標準 編集必携」日本エディタースクール出版部 1987年
・「出版社の日常用語集 改訂版」日本書籍出版協会 1988年
・「編集ハンドブック 第6版」デザイン編集室/編 ダヴィッド社 1997年
・”The Designer’s Lexicon”Chronicle Books‚ SanFrancisco‚2000
“Dictionary of Publishing and Printing” third edition‚ A&C Black‚Lond

監修
金子伸二 通信教育課程芸術文化学科准教授

作成日・改訂
2007年07月17日作成