BMP びーえむぴー

BMP

BMPとはWindows標準のビットマップデータのファイルフォーマットです(OS/2形式という多少形式が異なるBMPもあります)。拡張子は.bmpです。
Windows付属のペイントで閲覧、編集が可能であり、多くの画像処理ソフトウェアが対応しています。Windowsのプログラムでビットマップデータを取り扱う基本方式に則したファイルフォーマットです。

現在のBMPの多くは、DIB(Device Independent Bitmap)というファイルフォーマットで、RGB、インデックスカラー、モノクロ2階調などのカラーモードを扱うことができ、32ビットまでの色数を使用できます(例えばWindows付属のペイントからは1ビット、4ビット、8ビット、24ビットの色数で保存できます)。圧縮画像とすることも可能ですが、あまり用いられることはないでしょう。Device Independent Bitmapという名称からも分かるように、24ビットカラーの場合にはピクセルの色情報をそのまま格納し、色数が少ない場合はカラーパレットを使用しインデックスカラーのように扱えるなど、様々な環境や表示デバイスの色数に応じて簡易的にも扱うことができるよう配慮され開発されたファイルフォーマットです。
BMPはビットマップデータのファイルフォーマットとしてはその構造が比較的単純なので、画像ファイルフォーマットとは何かを理解する際の一つの例として適しているファイルフォーマットといえるでしょう。

CMYKのカラーモードに対応していないなどの理由で、DTP(Desktop Publishing)などの印刷用途として用いられることはありません。
また時折、Webページ上の画像としてBMPが用いられていることがありますが、望ましいことではありません。JPEG、PNG、GIFなどの適切な圧縮ファイルフォーマットを画像内容に応じ選択するべきです。

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参考文献
・「Adobe Photoshop CS2 ユーザガイド」(Adobe Photoshop CS2付属ドキュメント)
・「図解入門 よくわかる最新ファイル形式と文字コードの基本と仕組み」若林宏/著 秀和システム 2003年
・「マルチメディアデータ入門」常盤繁/著 コロナ社 2003年

監修
井上智史 通信教育課程デザイン情報学科非常勤講師

作成日・改訂
2009年05月12日作成

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  • Windows付属のペイントで保存する画面。
数種類のファイルフォーマットが選べるが、BMPでも複数の色数がある。Windows付属のペイントで保存する画面。 数種類のファイルフォーマットが選べるが、BMPでも複数の色数がある。

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