A列用紙サイズ えーれつようしさいず
A-series Paper Sizes
分類
A列規格とは、短辺と長辺の比率が1:√2で、面積が1㎡になる用紙をA0判(A列全紙)とし、以下長辺で半分に切るごとにA1判からA10判まで定められた用紙の規格です。
日本の紙の寸法規格は1929(昭和4)年にJES(日本標準規格)によって定められました。この寸法規格は戦後、若干改訂されてJIS(日本工業規格)に引き継がれ、現在の「紙加工仕上寸法」になっています。
日本の紙の寸法規格A列には、ドイツの紙の寸法規格が採り入れられています。このドイツの紙の寸法規格は、ドイツの化学者オストワルト(1853-1932)の提案によって定められたもので、現在、ISO(国際標準化機構)で規定されています。
印刷物を作る場合、仕上がり寸法の外側にトンボをつけて印刷する必要があります。そのため、用紙にトンボのスペースを加えた「ノビ」サイズが使われることがあります。A3判の印刷物を作る場合はA3ノビサイズの用紙を用いると、トンボを入れて印刷することができます。
「ノビ」サイズはメーカーごとに異なります。
関連科目
参考文献
・「上手につきあう印刷用紙」 野村忠義著 日本印刷新聞社
・「洋紙と用紙」 光陽出版社
参考ウェブサイト
・「2002-2006年 造形ファイル」 武蔵野美術大学
監修
田中克明 通信教育課程工芸工業デザイン学科教授
作成日・改訂
2007年06月14日作成