サンドペーパー さんどぺーぱー

Sandpaper

サンドペーパーは、基材となる紙や布の表面に接着剤で研磨剤を定着させた工具です。木材やプラスチックなどの表面や角をサンドペーパーで擦(こす)ることで、削ったり滑らかにしたりします。

サンドペーパーには、紙ヤスリや布ヤスリ、耐水ペーパーなどがありますが、一般的には紙ヤスリのことを呼びます。紙ヤスリは、クラフト紙などの非耐水性の紙でできており、必要に応じて磨く素材の形状に合わせてカットしたり、折り曲げたりして使用できることが大きな特長の一つです。研磨剤が落ちて効果が薄くなったら、取り替えます。使い方に決まりは無く、平面を磨く場合は、持ちやすい大きさの木片にサンドペーパーを巻きつけて磨くと、均一な仕上げが容易になります。細かい部分は、棒状のものに巻きつけたり貼ったりして使用し、角や曲面を磨く際にも、巻きつけるものの形を工夫して使用できます。なお、サンドペーパーを取り付けて使用する、ハンドサンダーあるいはサンドペーパーホルダーなどと呼ばれる専門の道具も市販されていています。また、小さな材料を扱う時は、サンドペーパーを平坦な板に画鋲などで固定し、素材の方を動かすと作業が容易になります。

研磨剤の粒の大きさは「粒度」と呼ばれ、目の荒さは「番手」で表されます。最も目が荒い30番から40・60・80・100・120・150・180・240番…と、目が細かくなっていきます。おおむねの目安として、100番以下のものは、粗削りをしたり、表面の汚れを削ったりする時に使用します。100~200番では粗削りをした面を整え平らにします。200~400番で仕上げをし、さらに滑らかに仕上げたい場合には400番以上のもので磨くといったように、荒いものから徐々に3段階から4段階ほどに分けて作業していきます。サンドペーパーを切断する際は、刃が傷むのではさみやカッターは使用せず、サンドペーパーを裏返して、定規をあて手で切り取るとよいでしょう。サンドペーパーは、ホームセンターや工具店で入手することができます。

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参考文献
・「図画工作・美術用具用法事典」相田盛二/著 日本文教出版株式会社 1996年
・「NOMOKEN 野本憲一モデリング研究所」野本憲一/著 ホビージャパン 2003年
・「道具の徹底使用術」荒井章/著 山海堂 2000年
・「道具大全 手作り、クラフト、DIY。」デザインの現場増刊号編集部/編 美術出版社 1997年
・「道具の使い方コツのコツ3 穴をあける、削る、磨く道具」ものづくり・道具愛好会/編リブリオ出版 2005年
・「DIY工具完全活用ブック」藤岡等/著 山海堂 2003年

監修
横溝健志 通信教育課程工芸工業デザイン学科教授

作成日・改訂
2009年05月19日作成

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  • サンドペーパーの構造
  • サンドペーパーを裏返して定規をあて、手で切り取りますサンドペーパーを裏返して定規をあて、手で切り取ります

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