イメージサイズ いめーじさいず
Image Size
分類
イメージサイズとは、版画作品において、版によって紙(支持体)に刷り取られるイメージ部分の寸法のことで、その大きさを縦×横で表記します。
版画作品は紙などの支持体に印刷されて作品として完成します。支持体に印刷された版画作品の多くは、版の描画部分であるイメージ部分と作者のサイン(署名)やエディション(限定部数)、タイトル(題名)などを表記する余白部分(マルジュ)によって構成されます。そのため版画作品を制作する際には、作者のイメージを鑑賞者に最も効果的に見せるために、イメージを展開する描画部分の領域であるイメージサイズと、余白の大きさのバランスを考慮する必要があります。また例外として、版の描画部分を紙全面と同サイズとして、刷りあがった作品に余白を作らない「刷り切り」と呼ばれる印刷方法もあります。版画において印刷される紙の全体の寸法はシートサイズ(ペーパーサイズ)と呼ばれ、この刷り切りによって印刷された作品は、イメージサイズとシートサイズが同じ寸法ということになります。
版画作品において展示、ポートフォリオなどに作品のサイズを表記する必要がある場合には、イメージサイズを表記する場合が多いですが、イメージサイズ、シートサイズの両方を表記する場合もあります。
関連科目
参考文献
・「版画」武蔵野美術大学油絵学科版画研究室/編 武蔵野美術大学出版局 2002年
・「版画事典」室伏哲郎/著 東京書籍 1985年
・「事典プリンツ21」 室伏哲郎/著 プリンツ21 1997年
監修
永井研治 通信教育課程油絵学科教授
作成日・改訂
2008年11月07日作成