ファイルフォーマット ふぁいるふぉーまっと
File Format
コンピュータではテキスト、画像、音声、動画など様々なデータがファイルとして扱われますが、データをファイルに格納するために定められた方式をファイルフォーマットといいます。
コンピュータで扱われる情報はすべて0か1かで表現できるようなデータ(バイナリデータ)です。つまりファイルの中身は、文章であれ、画像であれ、すべて0か1で表現されています。ということは、どのようにデータを0と1で表現するかを定めなければ、多種多様なデータをファイルとして表現することができませんし、どのような種類のデータかを判別することができません。
各種データごとに様々なファイルフォーマットがありますが、いずれも「どのような情報(0と1)をどのような順番で」、ファイルとして格納するかが定められています。
画像ファイル、音声ファイル、動画ファイルそれぞれに様々なファイルフォーマットがありますので、ファイルフォーマットを知る際には、データの種別や非圧縮か圧縮か(その方法)で区別し理解するのが良いでしょう。
例えばビットマップデータであれば、非圧縮ファイルフォーマットとして印刷によく利用されるのがTIFFやEPSであり、圧縮ファイルフォーマットとしてWeb上のデータとしてよく利用されるのがJPEG、PNG、GIFです。Adobe Photoshopを利用するのであればそのネイティブのファイルフォーマットであるPSD、Windows標準のファイルフォーマットとしてはBMPを利用することになるでしょう。
音声ファイルでは、その編集には非圧縮ファイルフォーマットとしてWAVEなどが利用されますし、配布には圧縮ファイルフォーマットのMP3などが利用されます。
ファイルをアプリケーションソフトウェアから開く場合、そのファイルフォーマットの判別に拡張子が利用されます。ファイルフォーマットの種類を覚える際には、併せて拡張子も覚えるのが良いでしょう。またファイルには適切な拡張子をつける必要があります。
関連科目
参考文献
・「図解入門 よくわかる最新ファイル形式と文字コードの基本と仕組み」若林宏/著 秀和システム 2003年
・「マルチメディアデータ入門」常盤繁/著 コロナ社 2003年
監修
井上智史 通信教育課程デザイン情報学科非常勤講師
作成日・改訂
2009年05月12日作成