B列用紙サイズ びーれつようしさいず
B-series Paper Sizes
分類
B列規格とは、短辺と長辺の比率が1:√2で、面積が1.5㎡になる用紙をB0判(B列全紙)とし、以下長辺で半分に切るごとにB1判からB10判まで定められた用紙の規格です。
日本の紙の寸法規格は1929(昭和4)年にJES(日本標準規格)によって定められました。この寸法規格は戦後、若干改訂されてJIS(日本工業規格)に引き継がれ、現在の「紙加工仕上寸法」になっています。
日本の紙の寸法規格B列は、江戸時代の公用紙、美濃紙の判型である美濃判に由来する日本独特のものです。このため役所で使用する用紙は、国際的に通用するA判に統一される1993年まで、B判用紙が用いられてきました。
印刷物を作る場合、仕上がり寸法の外側にトンボをつけて印刷する必要があります。そのため、B4判の印刷物を作る場合は、ひとまわり大きいA3判を用いることになります。
B0判の印刷物を作る場合は、用紙にトンボのスペースを加えたB0ノビを用います。
「ノビ」サイズはメーカーごとに異なります。
関連科目
参考文献
・「上手につきあう印刷用紙」 野村忠義著 日本印刷新聞社
・「洋紙と用紙」 光陽出版社
参考ウェブサイト
・「2002-2006年 造形ファイル」 武蔵野美術大学
監修
田中克明 通信教育課程工芸工業デザイン学科教授
作成日・改訂
2007年06月14日作成