膠鍋 にかわなべ
Glue Pot
膠鍋(にかわなべ)は、日本画制作の際に膠(にかわ)と水を溶解したり保存する時の容器として用いる鍋です。
通常は、お湯の入った容器の中に鍋を入れて間接的に熱する湯煎での使用が主ですが、直火で使用することや、冷蔵庫で保存することもあるため、熱に強い耐熱製の陶器または素焼きの器が適しています。膠鍋の種類としては、サイズの大小はもちろん、土鍋タイプや注ぎ口付きなど様々なものが、手付き膠鍋、鉉(つる)付き膠鍋、行平(ゆきひら)膠鍋などの名称で販売されています。また、ジャムの空き瓶などでも代用できますが、高温で湯煎する際は、破損の恐れがあるため注意が必要です。
膠鍋は日本画の用具や材料を取り扱う画材店で購入できます。
関連科目
参考文献
・「日本画 表現と技法」武蔵野美術大学日本画研究室/編 武蔵野美術大学出版局 2002年
・「美術手帖4月号 絵を描く材料 日本画」美術出版社 1980年
・「彩 ウエマツ日本画総合カタログ」ウエマツ画材店
監修
重政啓治 通信教育課程油絵学科教授
作成日・改訂
2007年10月12日作成