生明礬 きみょうばん

Hydrated Alum

生明礬(きみょうばん)は、日本画の支持体として用いる和紙や絵絹などのにじみ止めとして使用する礬水液(どうさえき)に含まれる添加成分の一つです。

生明礬は古くからある素材で染色や消臭など様々な用途で使用していました。成分は硫酸アルミニウムカリウムで一般的には薬品として、そして料理にも多く使用されています。
熱すると結晶水を失い焼明礬になります。焼明礬は礬水に適さないので生明礬を使用します。画材店によって粉状や粒状と違いがあります。粒状の生明礬を使用するときは、乳鉢ですりつぶしてから使うと良いでしょう。

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参考文献
・「日本画 表現と技法」武蔵野美術大学日本画研究室/編 武蔵野美術大学出版局 2002

監修
重政啓治 通信教育課程油絵学科教授

作成日・改訂
2007年07月17日作成