和紙サイズ わしさいず
Washi Sizes
分類
和紙は、古来、中国から伝えられ日本で発展した紙です。
サイズは、基本的には紙を漉くための道具である漉簀(すきず)や桁(けた)の大きさによって決まります。これらの道具の大きさは、漉き手による工夫や特注として作られるなど統一した規格がなく、様々なサイズの和紙が存在する原因になっています。
ちなみに、和紙の全紙(原紙)サイズとは、一般的に漉いたまま裁断加工していない状態の大きさを指します。「切」や「裁」「折」といった単位は、全紙からいくつに裁ち切ったかを示しています。また、三六判、四六判などの名称は、短辺と長辺の長さを尺寸法(一尺=30.3cm)により表しています。なお、紙の「耳」とは、一般的に製紙工程で裁断して取り除く部分をいいます。
半紙は、大半紙や小半紙などありますが、紙の長辺を半分に切ったことから半紙と呼ばれています。現在は主に半紙判が書道などに用いられています。
美濃紙は、江戸時代には徳川御三家の専用紙とされ、美濃判とはその判型で、半紙判よりひとまわり大きくなっています。小判は、種類や生産地を問わず、原紙として漉いた紙より小さなもの全てを小判と呼び、寸法の基準はありません。
画仙紙全紙とは、一般的に小画仙・中画仙・大画仙という種類の中の小画仙の全紙判を指します。また、半切(半折)とは、全紙判の長辺を縦半分に切った紙をいいます。