ミューズコットン みゅーずこっとん
Muse Cotton
ミューズコットン(正式名:OKミューズコットン)は、日本の王子製紙が製造している、豊富なカラーバリエーションとストライプ状の簀(す)の目(表面の凹凸)が特徴の紙です。パッケージやペーパークラフト、ディスプレイ用の材料からパステル画や色鉛筆、水彩画などの支持体まで、幅広い分野で活用されています。
ミューズコットンは、木材パルプ(100%)を原料とし、紙質は比較的柔らかな風合いに仕上げられています。紙色は全131色(薄口・厚口のみ)という非常に豊富なカラーバリエーションが揃っていて、主に染料によって着色されています。厚さは、薄口(0.17mm)、厚口(0.22mm)のものが一般的ですが、特薄(0.13mm)、特厚(0.31mm)などもあります。サイズや形状は、四六判(1091×788mm)のシートタイプが主ですが、スケッチブックやパッド形状のもの、イラストボード状のものがあり、さらに、人気色22色を1冊に綴じたパッドなどもあります。また、ミューズコットンの姉妹品に「ミューズラフィーネC」と呼ばれるパール顔料(全10色)を使用した紙もあります。
紙の裏表は、表側は規則的に並んだ筋状の凹凸があり、裏側は平滑になっています。
ミューズコットンは、画材店などで購入できます。
※描画例(写真)は、用紙の特性や表現の可能性を示すためのテストサンプルであり、特定の描画材の使用を薦めているものではありません。(一般的には適していないとされる描画材もあえて使用しています。)
関連科目
参考文献
・「ドローイング・モデリング」横溝健志 小石新八/編 武蔵野美術大学出版局 2002年
参考ウェブサイト
・「2002-2006年 造形ファイル」 武蔵野美術大学
・株式会社ミューズ
協力
・株式会社ミューズ
監修
堀内貞明 通信教育課程油絵学科教授
作成日・改訂
2008年05月14日作成