ピクセル ぴくせる
Pixel
ピクセル(Pixel)は、ビットマップデータを構成する最小の要素です。picture elementの略といわれており、日本語では画素です。
デジタルカメラでの撮影やスキャナでの取り込みによってデジタル化された画像(ビットマップデータ)は、通常小さな正方形が縦横に並んで構成されていますが、その正方形のことをピクセルといいます。従ってビットマップデータの実際の大きさは縦横のピクセル数でのみ表されます(例:1200×1600ピクセル)。
ピクセル1つの大きさは解像度によって定められます。単位はppi(pixels per inch)もしくはdpi(dots per inch)で、1インチ(約25.4mm)あたりのピクセル数で表現されます。解像度の値が大きいほど1つのピクセルの大きさは小さくなり、解像度の値が小さいほど1つのピクセルの大きさは大きくなります。
ピクセルが持つ色の情報量のことを色深度(ビット深度)といいます。色深度はピクセルが表現できる色数(階調数)です。色深度が1ビットであればピクセルは2色を表現でき、nビットであれば2のn乗の色数を表現できます(例:8ビットの色深度=2の8乗=256色。24ビットの色深度=2の24乗=約1677万色)。
アナログ画像をデジタル化する際には、標本化と量子化という2つの過程を経ますが、標本化の精度を決めることが解像度を決定することになり、量子化の精度を決めることが色深度を決定することになります。
参考文献
・「カラー図解 DTP&印刷スーパーしくみ辞典 2008年度版」ワークスコーポレーション 2008年
・「ディジタルイメージクリエーション デザイン編CG」ディジタルイメージクリエイション編集委員会/監 画像情報教育振興協会(CG-ARTS協会) 2001年
・「画像処理標準テキストブック」画像処理標準テキストブック編集委員会/監 画像情報教育振興協会(CG-ARTS協会) 1997年
・「デザイン・ウィズ・コンピュータ[改訂版]」永原康史/著 エムディエヌコーポレーション 2003年
監修
井上智史 通信教育課程デザイン情報学科非常勤講師
作成日・改訂
2008年12月08日作成