スケッチブックは、複数枚の画用紙や水彩紙などを厚紙製の表紙と裏表紙で挟んで冊子状に綴（と）じたものです。用紙の型が崩れにくく携帯が容易なため、屋外での写生やスケッチなどに最適です。また、綴じられた用紙は鉛筆デッサンから水彩画、パステル画など各用途に合った種類があります。

スケッチブックの用紙には、画用紙やケント紙、水彩紙（ミ・タント紙、アルシュ水彩紙、ワトソン紙、ファブリアーノ水彩紙など）というように、様々な描画材に適したものが揃っています。用紙の枚数は、15～20枚程度のものが多く、サイズは、携帯に便利なハガキやSMサイズの小さなものから、F10（530×455mm）やA2（420×594mm）サイズといった大きなものまであり、その種類は豊富です。ちなみにクロッキーブックはA判・B判というような用紙サイズ規格のものが多いのに対し、スケッチブックではキャンバスサイズ（F○号など）を基準とした大きさが多くなっています。スケッチブックの綴じ方には主に、スパイラル綴じとブロック綴じの2種類があります。針金でスパイラル状に綴じたものは、描画の際に表紙の厚紙や前のページを裏にしっかり回りこませることで用紙がかさ張らず、画板がない場合でも描くことができます。一方、糊などで紙の一辺を綴じたブロックタイプは、一枚ずつ綺麗に剥がすことができ、スパイラル綴じのような綴じ穴がないシート状の用紙として利用することができます。また、スケッチブックに綴じられている用紙の裏表は、基本的には表紙と同じ向きの面が表側になりますが、ページを「見開き」にしたときに左右の両ページが紙の表側になり、パノラマ的に描けるように綴じられたものもあります。

スケッチブック各種は、画材店で購入することができます。