クロッキーブック くろっきーぶっく
Croquis Books
クロッキーブックは、表面が滑らかで薄手の用紙を冊子状に綴(と)じたもので、主にクロッキーや、エスキース(小下図)、アイデアスケッチなどの際に用いられます。
クロッキーブックの用紙には、筆記用の上質紙や、非木材紙(コットンやケナフなどが原料)が主に使用され、紙肌は平滑なので鉛筆やコンテ、ペンといった描画材ののりが良く、筆運びもスムーズです。また、白やクリームなどの紙色のもの、方眼や紙の表面に凹凸加工が入ったものもあります。用紙の枚数は、スケッチブック(15~20枚程度)と比べ50~100枚程度というように多めに綴じられ、サイズは、携帯に便利なA6やF0サイズの小さなものから、B3やF6サイズ、さらに木炭紙サイズといった大きなものまであり、その種類は豊富です。尚、スケッチブックはキャンバスサイズ(F○号など)を基準とした大きさが多いのに対し、クロッキーブックではA判・B判というような用紙サイズ規格のものが多くなっています。
使用上の注意としては、水彩などの水分を多く含む描画材には不向きで、シワやヨレの原因になります。
クロッキーブックは画材店などで購入できます。
※描画例(写真)は、用紙の特性や表現の可能性を示すためのテストサンプルであり、特定の描画材の使用を薦めているものではありません。(一般的には適していないとされる描画材もあえて使用しています。)