レジーヌ(ラズン) れじーぬ(らずん)
Resin Powder
レジーヌとは、リトグラフの製版を行う時に、製版インクや描画材を定着させ、製版液の酸から画線部を保護するために用いる薄黄色の粉末です。成分は、生松脂(バルサム)から揮発性油(テレビン油)を蒸留した時に残留する樹脂(resine:仏)成分で、耐酸性の性質を持っています。
レジーヌの使用方法としては、石版石やアルミ板などの版材に施された描画部分(リトクレヨン・解き墨・製版インクなど)に対して、レジーヌを柔らかい布や脱脂綿でやさしく擦り込むことで、粉末が定着し耐酸性になります。その後、同様の使用役割のタルクを更に塗ることでより耐酸性が増し、製版液(酸性)が塗布されても描画部分は保持されます。