ウエス うえす

Waste Cloth

ウエスは絵画や版画の制作において、道具の清掃や製版の作業などで用いられるボロ布のことです。

ウエスの多くは、古着や古布などを再利用したもので、用途や使用目的により様々な生地のものがあり、水分や油分の吸収性が高く、破れにくいものが良いとされています。主な生地の種類として、布製のものと紙製のものがあります。布製のものは、白いTシャツや肌着などをクリーニング処理した、比較的柔らかいメリヤスウエスと呼ばれるものと、リネンシーツやテーブルクロスをクリーニング処理した比較的硬い感触の綿白ウエスと呼ばれるものがあります。この他にもタオル生地のものや麻素材のものなども使用されています。これら布製のものは、用途にもよりますが使用した後に洗って繰り返し使うことが可能です。紙製のものは、紙ウエスと呼ばれ工業用に多く使用されています。繰り返して使用できない使い切りのものが一般的です。

版画でウエスを使用する場合には、メリヤス地のものが良いとされています。これは製版時に使用する際など、版に直接触れて使用することがあるために、版面に傷がつかぬよう柔らかい生地が好まれるためです。また、綿白ウエスに比べ、水分や溶剤などの吸収率が良いのも要因の一つです。さらに、リトグラフで使用するリソワイプス(紙製)と呼ばれるウエスや、銅版画の印刷の際にインクの拭きとり仕上げをするために使用するウエスなども市販されています。
ウエスはホームセンターや画材店などで購入することが可能です。通常ウエスは枚数ではなく1kgなどの重量単位の束で販売されています。

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参考文献
・「版画」武蔵野美術大学出版局

参考ウェブサイト
「2002-2006年 造形ファイル」 武蔵野美術大学

監修
永井研治 通信教育課程油絵学科教授

作成日・改訂
2008年05月23日作成

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  • 布製ウエス(メリヤスウエス)布製ウエス(メリヤスウエス)
  • 紙製ウエス(リソワイプス)紙製ウエス(リソワイプス)

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