羽根ぼうき はねぼうき

Feather Duster

羽根ぼうきは、鉛筆でのデッサンや製図などにおいて、消しゴムを使用した後に残る消しカスを、画面を傷めずに取り除く道具です。

鉛筆などの描画材は、紙への定着力が弱いため、紙面に付着した消しゴムのカスを手で払おうとすると、手の油分が紙面に付着して描画や着彩に支障がおきたり、鉛筆での描画部分も擦られて、汚れやにじみの原因になります。そこで、羽根ぼうきを使用すると、描画面を傷めない程度の力加減で、払い落とすことができます。

羽根ぼうきの羽根部分には、一般的にカモなどの水鳥の片羽やニワトリの羽根を束にしたものなどが多く用いられます。その他に羽根ぼうきと同じ用途の道具として、製図用ブラシやデザインブラシといわれる馬の毛や山羊の毛、またはナイロン製素材(やや効果が薄い)を用いられたブラシ状のものもあります。

使用上の注意としては、あまり画面に強く押し当てて使用しないことと、羽先や毛先が汚れたものは、使用をしないことです。
入手先としては、文房具店や、画材店などです。

テキストを全て表示

関連科目

参考文献
・「ドローイング・モデリング」横溝健志 小石新八/編 武蔵野美術大学出版局 2002年
・「材料と表現 デザイン」 美術手帳増刊号編集部/編 美術出版社 1982年

監修
田中克明 通信教育課程工業デザイン学科教授

作成日・改訂
2007年09月10日作成