字消し板 じけしばん

Eraser Shield

字消し板は、ステンレスやプラスチックでできた、様々な形の穴が開いた非常に薄い板です。描き誤った図面や文字などを消しゴムで消す際に、消しゴムと一緒に使用し、消す必要の無い(もしくは消してはいけない)部分を一緒に消してしまうことを防ぐための道具です。大きさは名刺程で、穴の形はメーカーによって様々に工夫されています。ステンレス製のものには、板がメッシュ状になっているものがあり、消したい箇所が確認しやすいように、下図が透けて見えるようになっています。

使い方は、まず消したい箇所の形に合う、字消し板の穴をあてます。そして上から消しゴムをかけます。一回で消せない大きさであれば、少しずつ、ずらして使います。この時、消しゴムをかけながら字消し板が動いてしまわないように注意しましょう。字消し板で紙を押さえているので、消しゴムでこすって紙にしわを作ってしまうのを防ぐことができ、例えばトレーシングペーパーのような薄い紙に消しゴムをかける時には、特に役立つ道具といえます。なお、字消し板は非常に薄いので、縁で手を切ってしまわないよう気をつけましょう。

字消し板は、デザイン用品店や大型文具店で購入することができます。

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参考文献
・「ドローイング・モデリング」横溝健志 小石新八/編 武蔵野美術大学出版局 2002年
・「だれにでもわかる製図用具の正しい使い方」工藤竹美/著 工業調査会 1980年

監修
横溝健志 通信教育課程工芸工業デザイン学科教授

作成日・改訂
2009年02月18日作成