ドラフティングテープ どらふてぃんぐてーぷ

Drafting Tape

ドラフティングテープは、おもに製図の際に、製図版に用紙を固定したり、レタリングなど、デザインやレイアウト作業中の仮止めに使用する、低接着性のテープです。写真やステンシルの型紙などの位置を確認するために、台紙や塗装面などに仮止めする際にも利用されます。またマスキングテープと同様に、エアーブラシや平塗りなどのマスキング(塗りたくない部分の保護や、塗り分け)に使うこともできます。仮止めに用いる際は、セロテープでは粘着力が強く、はがす時に紙面を傷めてしまう場合があるので、粘着力の弱いドラフティングテープを使用しましょう。なお、製図版に用紙を固定する時は、T定規などを使い、用紙が水平であることを確認してから、四隅をドラフティングテープで固定します。

ドラフティングテープは、しわの寄った表面が特徴であるクレープ紙を基材に用いています。紙製のテープなので簡単に手でちぎることができ、またテープのしわを活かして、ある程度曲線状に貼ることもできます。はがす時に紙面を傷めることもありません。ドラフティングテープのテープ幅には6mm、15mm、24mm、30mmなどがありますから、用途に合わせて選ぶと良いでしょう。画材店などで購入できます。

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関連項目

参考文献
・「ドローイング・モデリング」横溝健志 小石新八/編 武蔵野美術大学出版局 2002
・「デザイン 材料と表現」美術手帖増刊号編集部/編 美術出版社 1997
・「水彩画 用具と描き方」武田信吾/著 美術出版社 1995

監修
小石新八 通信教育課程工芸工業デザイン学科教授

作成日・改訂
2008年03月21日作成